mondy(モンディー)
60歳以上に関係が深い控除だけに絞って、「どれが大きいか」「申告が必要か」を最短で把握できるよう整理しました。まずは結論の3点→次に効きやすい控除→最後にその他(該当者のみ)の順でどうぞ。
✔ これだけ覚える3点
- 退職金は別枠(退職所得控除が大きい)。会社へ申告書提出で源泉完結。
- 65歳からは公的年金等控除の計算が切替(年金課税の前提が変わる)。
- 医療・介護費が増えたら医療費控除(世帯合算・交通費OK/確定申告要)。
金額が大きくなりやすい控除(60歳以上で“効きやすい”)
控除名 | ポイント | 申告の要否 |
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退職所得控除 | 退職金は勤続年数に応じた大きな控除。会社へ「退職所得の受給に関する申告書」提出で源泉完結。 | 原則不要(申告書未提出時は確定申告で精算) |
公的年金等控除(65歳以上用) | 65歳到達で控除の計算が切替。年金のみなら源泉で自動。 | 年金のみ=原則不要/他の所得があれば要申告 |
社会保険料控除 | 国保・介護・国民年金・任意継続など。生計同一の家族分を自分が払った分も対象。 | 給与/年金天引き=自動/口座・窓口払い=要申告 |
医療費控除 | 医療・介護費が増えたら世帯合算で。保険給付・高額療養費は差引き。 | 要申告(領収書等の保存・明細作成) |
※「高額療養費」「高額介護サービス費」は控除ではなく自己負担の上限制度。同時に活用すると実負担を抑えられます。
その他の控除
- 寄附金控除(ふるさと納税):ワンストップ特例(申請で申告不要)または確定申告。上限超過に注意。
- セルフメディケーション税制:指定OTC医薬品の購入が対象。通常の医療費控除と併用不可。
- 生命保険料控除・地震保険料控除:年末調整でOK(控除証明書の提出を忘れずに)。
- 雑損控除:災害・盗難等。罹災証明・写真・領収書の保存が鍵(確定申告)。
- 住宅ローン控除:該当者は初年度に確定申告、2年目以降は年末調整。
- iDeCo/小規模企業共済等掛金控除:加入者のみ。確定申告(年末調整では不可)。
「申告が必要?」早見表
区分 | 主な例 | 申告要否 |
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自動 or 年末調整で完結 | 公的年金等控除(年金のみ)/給与・年金天引きの社会保険料/生命保険・地震保険(証明書提出)/住宅ローン控除2年目以降 | 不要(書類提出は必要な場合あり) |
確定申告が必要 | 医療費控除/セルフメディケーション税制/寄附金控除(確定申告方式)/iDeCo等/雑損控除/自分が口座で払った社会保険料 | 必要 |
年齢で変わる注目ポイント
- 60歳:退職予定なら退職所得控除の手続(会社へ申告書)/任意継続・国保等の社会保険料控除も忘れずに。
- 65歳:年金本格受給→公的年金等控除(65歳以上用)へ。年金+他所得があれば申告要否を確認。
- 70〜75歳:医療・介護の自己負担が増えやすい→医療費控除と高額療養費・高額介護サービス費をセットで確認。
最短チェックリスト
- 退職金:会社へ受給に関する申告書を提出した
- 医療・介護費:世帯合算で明細化(交通費も)→確定申告
- [ ] 社会保険料:口座払い分は領収書をそろえて申告
- [ ] ふるさと納税:ワンストップ or 確定申告のどちらかを選んだ
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参考・出典(参照日:2025年9月)
※金額・要件は毎年度改正されます。詳細は各公式ページをご確認ください。
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広島県出身、34歳、牡牛座・O型。
現在は建設業に勤めながら、副業でこのブログを運営しています。
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