60歳以降は、年金・健康保険・介護保険・雇用保険の取り扱いが年齢で段階的に変わります。この記事では、まず最初に社会保険の基本(4本柱)を押さえ、次に退職後の切替フロー、最後に年齢別の要点をシンプルに整理します。
社会保険の基本(4本柱)
- 年金保険:老後・障害・遺族に備える(国民年金/厚生年金)。
- 健康保険:医療費の自己負担を軽くする(協会けんぽ・健保組合・国民健康保険など)。
- 介護保険:40歳から加入。65歳以降は要介護認定でサービス利用。
- 雇用保険:失業・教育訓練・育児休業などで給付。
※労災保険は事業主負担(従業員は保険料負担なし)のため、ここでは別枠としています。
退職したらどうする?(切替フロー)
「会社の社会保険の支払いは退職で終わる」が、無保険は不可。すぐに別の制度へ切替します。
退職
・会社の 健康保険/厚生年金は資格喪失
・雇用保険は受給側へ(離職票→手続)
➡
切替の選択
① 国民健康保険(市区町村)
② 健康保険の任意継続(最長2年・退職翌日から20日以内申請)
③ 家族の扶養(収入要件あり)
+ 国民年金(20〜60歳は義務。60歳超は任意加入の選択肢)
健康保険の選び方(ざっくり比較)
選択肢 | 向いている人 | ポイント |
---|
任意継続(最長2年) | 在職時の標準報酬が低め/ 健保の付加給付が手厚い | 退職翌日から20日以内申請。保険料は全額自己負担(会社折半なし) |
国民健康保険 | 所得が低い/家族構成や自治体で保険料に差 | 自治体ごとに料率・減免制度が異なる。試算を |
家族の扶養 | 収入が基準以下 | 収入要件・同居要件など健保ごとの基準を確認 |
年齢別の要点(最短で把握)
60歳
- 国民年金(第1号):原則ここで納付終了。不足があれば任意加入(〜65歳)を検討。
- 厚生年金:在職なら70歳到達前日まで継続加入(=保険料あり)。
- 健康保険(退職する人):任意継続 or 国保 or 扶養を試算。
65歳
- 公的年金:受給開始の基準年齢(原則65歳)。
繰上げ(60〜64歳)=減額/繰下げ(66〜75歳)=増額。
- 介護保険:第1号被保険者へ。要介護認定→サービス利用。
70歳
- 厚生年金:70歳到達で被保険者資格を喪失(在職していても原則ここで区切り)。
75歳
- 後期高齢者医療制度:75歳で自動加入。自己負担は所得により1〜3割。
退職時(年齢に関わらず)
- 健康保険:任意継続(最長2年・20日以内申請)/国保/扶養のいずれかへ。
- 年金:資格喪失・在職老齢年金の有無を確認。
- 雇用保険:離職票→基本手当の手続(待期・受給期間を確認)。
(事業主向け)手続きの要点
- 70歳到達:被保険者資格喪失届、必要に応じて70歳以上被用者該当届(賃金等)。
- 退職時:健康保険の資格喪失、雇用保険の離職票発行。任意継続は本人申請のため、案内と書類準備をサポート。
- 様式・電子申請は日本年金機構/協会けんぽ/ハローワークの最新ページで確認。
関連リンク(あとでURL差替)
- 年金制度の変化(年齢別)
- [[内部リンク:医療・介護制度の変化(年齢別)]]
- [[内部リンク:働き方・雇用制度の変化(年齢別)]]
- [[内部リンク:税金・控除の変化(年齢別)]]
- [[内部リンク:生活・暮らしの制度の変化(年齢別)]]
- [[内部リンク:老後に変わる制度“総まとめ”]]
参考・出典(参照日:2025年9月)
※制度は改正される場合があります。詳細・最新は各公式サイトでご確認ください。
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広島県出身、34歳、牡牛座・O型。
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