敬老の日2026|65歳以上29.6%・100歳以上10万人超。最新統計からこれからの老後を考える
今日は2026年9月21日、敬老の日です。
毎年この時期になると、「高齢者が増えた」「人生100年時代」といったニュースを目にします。
でも今年の数字を見てみると、かなり印象的でした。
敬老の日2026|まず知っておきたい数字
65歳以上人口:3,624万人
総人口に占める割合:29.6%
65歳以上の就業者:943万人
100歳以上の高齢者:107,677人
100歳以上は、初めて10万人を超えました。
65歳以上は、日本の人口のおよそ10人に3人です。
そして65歳以上で働いている人も、943万人います。
こうした数字を見ると、僕は「高齢者が増えた」ということだけではなく、別のことも考えます。
65歳から先って、思っている以上に長いんじゃないか。
だとしたら、これからの老後は「年金はいくら?」「貯金はいくら必要?」だけでは足りないのかもしれません。
仕事、健康、住まい、趣味、人とのつながり。
今回は敬老の日をきっかけに、最新の統計から「これからの人生後半をどう生きるか」を考えてみます。
敬老の日2026|65歳以上は3,624万人、人口の29.6%
総務省統計局が敬老の日に合わせて公表した最新統計では、2026年の65歳以上人口は3,624万人です。
前年から2万人増えました。
総人口に占める割合は29.6%となり、過去最高です。
簡単にいえば、日本では今、人口のおよそ3割が65歳以上ということになります。
「高齢化社会」という言葉は昔から聞いてきましたが、3割近いと聞くと、その大きさを実感します。
| 2026年の最新統計 | 人数・割合 |
|---|---|
| 65歳以上人口 | 3,624万人 |
| 総人口に占める割合 | 29.6% |
| 65歳以上の就業者 | 943万人 |
| 100歳以上人口 | 107,677人 |
100歳以上が初めて10万人を超えた
もう一つ大きな数字が、100歳以上の人口です。
厚生労働省によると、2026年の100歳以上の高齢者は107,677人。
初めて10万人を超えました。
男性は13,379人、女性は94,298人です。
さらに、2026年度中に100歳を迎える百歳高齢者表彰の対象者だけでも54,294人います。
ちなみに、厚生労働省が百歳高齢者へのお祝いを始めた1963年、100歳以上の人は全国で153人でした。
1963年:153人
↓
2026年:107,677人
もちろん、誰もが100歳まで生きるわけではありません。
それでも「100歳まで生きる」ということが、昔よりずっと現実的な時代になっているのは確かです。
65歳以上=仕事を終えた人、でもなくなっている
今回の総務省統計で、僕がもう一つ気になったのが「働く65歳以上」です。
65歳以上の就業者は943万人。
22年連続で増え、過去最多となっています。
就業者全体に占める65歳以上の割合も13.8%で、過去最高です。
つまり、
「65歳になったら仕事を完全に辞めて、その後は老後」
という人生だけが標準ではなくなってきています。
もちろん、生活のために働く人もいるでしょう。
一方で、
- 週に数日だけ働く
- 短時間だけ働く
- 人とのつながりのために働く
- 経験を生かして誰かの役に立つ
といった働き方もあります。
これからは「何歳まで働くか」だけではなく、
「人生後半に、どんな働き方なら自分は続けたいか」
を考えることも大切になりそうです。
「老後=短い余生」ではなくなってきている
僕は以前まで、「老後」という言葉に、人生の最後にある短い期間のようなイメージを持っていました。
でも、数字を見ると少し違います。
2025年の簡易生命表では、65歳時点の平均余命は、
- 男性:19.68年
- 女性:24.52年
です。
65歳から平均でも約20〜25年。
100歳まで生きれば35年です。
ここまで長くなると、僕には「余生」ではなく、人生のもう一つの大きな期間に思えます。
平均余命については別の記事で詳しく整理しています。
人生が長くなるなら、「年金と貯金」だけでは足りない
長生きする時代と聞くと、まず考えるのはお金だと思います。
「年金で足りる?」
「老後資金はいくら必要?」
「貯金がなくなったらどうしよう?」
もちろん、どれも大切です。
でも、65歳から20年、25年、それ以上の時間があるかもしれないと考えると、準備するのはお金だけではありません。
僕は大きく5つあると思っています。
1.お金|いくらあるかより、どう使いたいかまで考える
年金、貯金、仕事からの収入。
人生後半を支えるお金は大切です。
ただ、
「とにかく減らさない」
だけではなく、
旅行したい。
友達とご飯に行きたい。
家族に何かしてあげたい。
そうした「何に使いたいか」まで考えておきたいと思います。
2.仕事|フルタイム以外の選択肢を持つ
943万人の65歳以上が働いていることを見ると、仕事も人生後半の大きなテーマです。
でも、若い頃と同じ働き方を続ける必要はありません。
週2〜3日。
1日数時間。
家の近く。
体への負担が少ない仕事。
「収入」だけでなく、「人とのつながり」や「役に立っている感覚」を得る仕事もありそうです。
3.健康|長生きだけでなく、元気に動ける時間を考える
長生きできたとしても、やりたいことを楽しむには健康も大切です。
厚生労働省による最新の健康寿命は、2022年時点で、
- 男性:72.57歳
- 女性:75.45歳
です。
ただし、この数字は「65歳になった人があと何年健康に生きられるか」を表す数字ではありません。
ここで言いたいのは、
寿命を延ばすことだけではなく、元気に動ける時間をどう長くするかも大切
ということです。
4.住まい|70歳、80歳になっても暮らしやすいか
今は便利な家でも、年齢を重ねると見え方が変わります。
駅まで遠い。
坂道が多い。
車がないと買い物できない。
階段しかない。
病院が遠い。
人生後半が長くなるほど、
「今住みやすいか」だけではなく、「70歳・80歳の自分にも住みやすいか」
という視点が大切になってくると思います。
5.趣味・人とのつながり|自由な時間を何に使う?
老後のお金を考えるとき、支出を減らす話が中心になりがちです。
でも人生後半が20年以上あるなら、
「その時間を何で埋めるか」
も大きな問題です。
旅行。
趣味。
友達。
家族。
地域とのつながり。
新しい勉強。
新しい挑戦。
お金は、それを実現するための手段でもあります。
長い人生を考えると、年金を「いつ受け取るか」も変わって見える
人生後半が20年、25年、それ以上ある可能性を考えると、年金を何歳から受け取るかも大切なテーマになります。
60歳から早く受け取るのか。
65歳から受け取るのか。
70歳、75歳まで待つのか。
単純な損得だけではなく、
「そのお金を、人生のいつ使いたいか」
まで考える必要があります。
YouTubeでは、60歳・65歳・70歳・75歳で年金額を比較しながら、受給開始年齢について詳しく考えています。
年金84%増って本当に得?|60・65・70・75歳で比べてみた
年金や老後のお金については、YouTubeでも「結局、自分ならどうなる?」という生活者目線で解説しています。
敬老の日に僕が考えたこと
敬老の日と聞くと、これまでは「高齢者を敬う日」というイメージが強くありました。
でも今回、数字を見て少し見方が変わりました。
65歳以上は3,624万人。
100歳以上は10万人を超えた。
そして65歳以上で働く人は943万人。
これは、
「長生きする人が増えた」だけの話ではない
と思います。
人生の後半に過ごす時間そのものが、昔よりずっと大きな存在になっている。
だからこれからは、
「老後のお金をどうする?」
だけでなく、
「その長い時間を、どう生きる?」
まで考える必要があるんだと思います。
ニカドットがこれから考えていきたいこと
ニカドットではこれまで、年金や老後のお金を中心に調べてきました。
でも、人生後半を楽しくするために必要なのは、お金だけではありません。
これからは、
- 年金・お金
- 人生後半の仕事
- 健康
- 住みやすい家・街
- 親のこと
- 趣味や旅行
- 人とのつながり
- 新しい挑戦
まで、少しずつ考えていきたいと思っています。
老後じゃない、これからが人生の楽しい時間。
これは「老後の不安を無視しよう」という意味ではありません。
年金も、健康も、住まいも、仕事もちゃんと知る。
そのうえで、
「じゃあ僕は、何をしたい?」
まで考えられるようにする。
それがニカドットでやっていきたいことです。
今日の小さな作戦|65歳からやりたいことを3つ書く
敬老の日をきっかけに、一つだけやってみてください。
「65歳から先にやりたいこと」を3つだけ書く。
旅行でもいい。
仕事でもいい。
趣味でもいい。
家族との時間でもいい。
そのあとに、
「そのために今、何を準備しておけばいい?」
と考えてみる。
それだけでも、老後の準備が「不安への備え」だけではなく、未来を楽しむための準備に少し変わると思います。
まとめ|長生きする時代だから、「何年生きる?」の先を考える
敬老の日2026の最新統計を整理すると、
- 65歳以上人口:3,624万人
- 総人口に占める割合:29.6%
- 65歳以上の就業者:943万人
- 100歳以上人口:107,677人
となっています。
人生100年時代という言葉が、少しずつ現実の数字になってきています。
長生きするなら、もちろんお金の準備は必要です。
でも同じくらい、
仕事、健康、住まい、趣味、人とのつながり。
そして、
「その時間で何をしたいか」
を考えておきたいと思います。
老後じゃない、これからが人生の楽しい時間。
不安を知識に、知識を余裕に。
今年の敬老の日を、人生の後半を少し前向きに考える日にしてみませんか。
参考情報
- 総務省統計局「統計からみた我が国の高齢者-『敬老の日』にちなんで-(2026年)」
- 厚生労働省「令和8年度 百歳の高齢者へのお祝い状及び記念品の贈呈について」
- 厚生労働省「令和7(2025)年簡易生命表」
- 厚生労働省「平均寿命と健康寿命」
公的情報確認日:2026年9月21日
※人口・就業者数などは公的統計に基づく集計値です。平均余命や健康寿命は集団についての統計指標であり、個人の寿命や健康でいられる期間を予測するものではありません。
