お金⑪〜働き方〜

日本では少子高齢化が進み、「人生100年時代」に突入しています。
そのため、定年退職後も働くシニアが増加しており、政府も「70歳までの就業確保」を推進しています。
「年金受給しながら働く」「定年後に新たな仕事を探す」といった選択肢が増える中、どのような働く方があるのか、今後のシニア雇用の可能性を紹介していきます。

1.高齢者の働き方の現状
🔲65歳以上の就業率
・2023年時点で、65歳以上の就業率は25.2%(4人に1人)
・特に70代前半では、男性の40%、女性の25%が就業
・「生活費のため」「健康維持のため」に働くシニアが増加
🔲年金受給者の働き方
・年金を受け取りながら働く人が増加(在職老齢年金制度の改定でメリット増)
・定年後も再雇用、転職、起業など、多様な選択肢が広がる
・年金だけでは生活費が足りない
2.高齢者の主な働き方と職種
定年後の働き方には、大きく分けて以下のパターンがあります。
①会社での再雇用(同じ会社で働く)
▶︎特徴
・企業の「定年後再雇用制度」を活用
・基本的に契約社員、嘱託社員として雇用される
・給与は定年前より下がるが、働き慣れた環境で続けられる
▶︎向いている人
・今の職場でスキルを活かしたい人
・安定した収入を確保したい人
▶︎収入目安
・定年時の給与の60〜70%が一般的
・年収250〜400万程度
②転職(シニア向けの仕事に就く)
▶︎特徴
・経験を活かして、他の企業で働く
・65歳以上でも採用する企業がふえている
・体力的に無理のない仕事も多い
▶︎おすすめの職種

▶︎収入の目安
・時給1,000円〜2,000円程度
・年収200万〜400万円程度
③パート・アルバイト(短時間勤務)
▶︎特徴
・フルタイムではなく、週3〜4日勤務が可能
・負担が少なく、長く続けられる
・気楽に始められ、シニア向けの求人が豊富
▶︎おすすめの仕事

▶︎収入目安
・月収8万〜15万円(年収100万〜200万円)
・年金+アルバイトで生活を補う人が多い
④フリーランス・企業(自分で仕事をする)
▶︎特徴
・自分のペースで自由に働ける
・スキルや経験を活かして収入を得る
・趣味や特技を仕事にできる(講師・コンサルなど)
▶︎おすすめの仕事

▶︎収入目安
・月3万〜20万円程度
・成功すればフルタイム並みの収入も可能
3.年金受給と働く場合の注意点
🔲在職老齢年金制度(働きながら年金を受給)(2024年度)
老齢厚生年金(月額)+月給・賞与(直近1年間の賞与の1/12)=50万円超
→年金額を調整
※後日詳細を紹介します
4.これからのシニア雇用の可能性
🔲70歳までの雇用確保(改正高年齢雇用安定法)
・企業は70歳までの雇用継続を努力義務化
・定年延長、再雇用の機会が拡大
・70代でも働ける環境が整う
🔲DX(デジタル技術)を活用した働き方
・リモートワーク、オンライン副業の増加
・AI、ロボットとの協業で、新しい仕事の創出
・シニア向けIT講座の充実で、デジタル人材の活躍も期待
まとめ
シニアの働き方の選択肢

・70歳まで働ける環境が広がっている
・無理のない働き方で、長く収入を確保
働く理由は人それぞれです。
お金のためだけでなく、いろんな人とお話ししたり、いつもと違う場所に行けたりできると思います。
大変なこともあると思いますが、結果ストレス発散になり、「健康」のためになるかもしれません。