年金の「扶養親族等申告書」が届いたけど、これ何?誰が提出するのか・出さないとどうなるかを解説
日本年金機構から、何やら難しそうな書類が届いた。
「公的年金等の受給者の扶養親族等申告書」
……名前からして、ちょっと身構えますよね。
でも、最初に知っておきたいのはこの2つです。
まずここだけ確認
① 届いた人全員が、必ず提出するわけではありません。
② ただし、控除を受ける人は提出しないと税金が多くなる場合があります。
なので、書類が届いたら、いきなり全部読み込まなくても大丈夫です。
まずは「自分は提出が必要なのか?」だけ確認しましょう。
「扶養親族等申告書」って、そもそも何?
簡単にいうと、
年金から税金を引くときに、自分が受けられる控除を反映してもらうための書類です。
たとえば、
- 配偶者控除
- 扶養控除
- 障害者控除
- 寡婦・ひとり親に関する控除
などです。
つまり、
「自分にはこういう家族や事情があります」
と申告して、年金から引かれる税金の計算に反映してもらうための書類です。
2026年9月7日から令和9年分が順次発送
日本年金機構は、2026年9月7日から令和9年分の扶養親族等申告書を順次発送しています。
今の時期に、
「急に年金機構から書類が来た」
という人が増えているのはこのためです。
しかも令和9年分では、送付対象が前年より広がっています。
去年は届かなかったのに、今年は届いた。
そんな人がいてもおかしくありません。
どんな人に届く?
令和9年分について、日本年金機構が案内を送る主な基準は次のとおりです。
| 年齢 | 老齢年金の年間額 |
|---|---|
| 65歳未満 | 98万円以上 |
| 65歳以上 | 148万円以上 |
ただし、「届いた=提出が必要」ではありません。
ここが今回、一番大事なところです。
届いたら全員提出するの?
いいえ。全員ではありません。
扶養親族等申告書は、提出が必要になる可能性がある人へ広く送られています。
そのため、届いたあとに、
「自分に申告する控除があるか」
を確認します。
提出しなくてもよい主なケース
- 控除対象となる配偶者がいない
- 控除対象となる親族がいない
- 本人が障害者・寡婦・ひとり親などに該当しない
- 申告する各種控除が特にない
こうした場合は、原則として提出する必要はありません。
提出が必要になる主なケース
- 控除対象となる配偶者がいる
- 控除対象となる親族がいる
- 本人が障害者に該当する
- 配偶者や扶養親族が障害者に該当する
- 本人が寡婦・ひとり親などに該当する
こうした控除を年金からの税金計算に反映してもらう人は、提出が必要になります。
迷ったらここを確認
「自分に控除対象の配偶者・親族がいるか」
「自分が障害者・寡婦・ひとり親などに該当するか」
まずはこの2点です。
必要なのに出さないとどうなる?
ここは注意が必要です。
注意
本来受けられる配偶者控除や障害者控除などが、年金から引かれる税金に反映されない場合があります。
その結果、申告書を提出した場合より税金が多く徴収される可能性があります。
ただし、
「提出しなかったから税率そのものが上がる」わけではありません。
あくまで、受けられる控除が反映されないことで、結果として税額が増えることがあるということです。
逆に、もともと申告する控除がない人であれば、提出しなかっただけで税金が増えるわけではありません。
つまり、
「とりあえず全員出す」でもない。
「面倒だから放置」でもない。
自分が対象かを確認するのが一番大切です。
紙だけじゃない|スマホからも提出できる
扶養親族等申告書は、紙で郵送する以外にも提出できます。
マイナポータルとねんきんネットを使って、スマートフォンやパソコンから電子申請できます。
すでにマイナポータルとねんきんネットを連携している人は、マイナポータルに届いた日本年金機構のお知らせから申請できます。
電子申請で提出した場合は、同じ内容の紙を改めて郵送する必要はありません。
「紙に書くのが面倒だな」という人は、電子申請も選択肢です。
ただし、国外に住む配偶者や親族を申告する場合など、一部では紙提出が必要になるケースがあります。
ねんきんネットを使ったことがない人は?
「マイナポータルも、ねんきんネットもよく分からない」
という人もいると思います。
以前の記事で、マイナポータルからねんきんネットへ入る方法をまとめています。
電子申請を使いたいけれど、入口が分からない人は参考にしてみてください。
分からないときはどこに相談すればいい?
「自分が提出対象か分からない」
「この欄はどう書けばいい?」
そんなときは、自分だけで悩み続けなくて大丈夫です。
扶養親族等申告書お問い合わせダイヤル
0570-081-240
050から始まる電話:03-6837-9932
日本年金機構では、扶養親族等申告書に関する相談チャットも利用できます。
迷ったときは、公式窓口で確認するのが一番確実です。
今日の小さな作戦|全部読まなくていい。まずここだけ
今日やることは1つだけ。
書類を捨てずに、「自分は提出が必要か?」を確認する。
全部を今日理解する必要はありません。
まず、
- 控除対象の配偶者・親族がいるか
- 自分や家族が障害者控除などに該当するか
を確認する。
必要なら提出する。
分からなければ日本年金機構に聞く。
これで十分です。
まとめ|「届いた=絶対提出」ではない
最後にもう一度、今回のポイントを整理します。
- 令和9年分は2026年9月7日から順次発送
- 令和9年分から送付対象が広がっている
- 届いた人全員が提出するわけではない
- 控除を受ける人は提出が必要になる
- 必要なのに出さないと税金が多くなる場合がある
- スマホから電子申請もできる
難しい名前の書類が届くと、それだけで不安になります。
でも、最初から全部分かる必要はありません。
「自分は提出が必要?」
まず、この一点だけ確認してください。
不安を知識に、知識を余裕に。
一つずつ確認していけば大丈夫です。
参考情報
- 日本年金機構「令和9年分 公的年金等の受給者の扶養親族等申告書の紙の提出方法」
- 日本年金機構「扶養親族等申告書はスマートフォン等で提出できます」
- 日本年金機構「個人の方の電子申請(扶養親族等申告書)」
- 日本年金機構「扶養親族等申告書を提出しなかった場合はどうなるのですか」
公的情報確認日:2026年9月9日
※この記事は、日本年金機構の公表情報をもとに扶養親族等申告書の一般的な仕組みを整理したものです。実際に提出が必要かどうかや控除の適用については、ご本人の年金額、家族構成、所得状況などによって異なります。判断に迷う場合は、日本年金機構・年金事務所・税務署などの公的窓口でご確認ください。
