mondy(モンディー)
超高齢社会は課題であると同時に、技術と仕組みを更新するチャンスでもあります。本稿は北欧・シンガポール・韓国の実例を「ロボット/自動運転・MaaS/地域包括ケア」の3軸で整理し、日本に持ち込む際の注意点と、どんな課題解決に参考になるかまでを短時間で把握できるようにまとめました。
日本の超高齢社会:今なにが課題?
→ だからこそ、海外の「制度×テクノロジー×地域運用」の実装から、人手不足を補いながら生活の質を上げるヒントを学ぶ意義があります。
北欧(スウェーデン・デンマーク)
1) 地域包括ケアの“面”で支える
2) ケアテクは“負担の急所”に投入
- 見守り・移乗・排泄など、夜間や身体負担の大きい領域にセンサー/ロボットを重点配置。
日本にどう参考?
- 自治体主導の連携設計(医療・介護・生活支援)を運用で回す。
- 用途起点(移乗・見守り等)で導入→効果検証→配置最適化のサイクルを定着。
シンガポール
1) 国策で「予防×かかりつけ」を推進
2) 自動運転・物流MaaSの実証
日本にどう参考?
- 「予防×地域KPI」(歩数・受診・食事指標)を自治体政策に接続。
- 観光動線×生活動線を共用するオンデマンド交通で移動弱者を支える。
韓国
1) 介護保険の枠組みで受け皿拡大
2) ケアテック導入の受け皿
- 人手不足対策としてロボット/センサーの効果検証と導入を報酬・政策と接続。
日本にどう参考?
- 保険・加算・補助金とテクノロジー導入をセット設計し、継続投資を可能に。
3国の比較:ロボット・自動運転・包括ケア
- ロボット/介護テク:負担の急所(移乗・見守り・排泄)に重点投下。日本でも重点分野が改訂・拡充。
参考:厚労省:介護テクノロジー利用の重点分野(令和6年改訂)
- 自動運転・MaaS:実証→制度の順で安全と供給体制を整備(海外動向は上記国交省資料)。
- 地域包括:自治体が“面”で医療・介護・生活支援を管理(北欧)、予防を国策で後押し(シンガポール)。
日本に持ち込む時の注意点(実装のコツ)
- 制度整合:介護テク重点分野・加算・補助金の対象と合致させる。
- データ連携:センサー・記録・計画(LIFE 等)を相互運用前提で選定。
- 人材設計:機器トレーニングと効果測定(夜間転倒・離床・回診負担など)を業務に組み込む。
- 地域KPI:予防・移動・観光を一体KPI化(受診率/外出回数/満足度)。
- 合意形成:利用者・家族の同意、データ保存期間・権限・費用負担を明文化。
この比較は「何の参考」になる?(すぐ使える着眼点)
- 自治体・病院・介護事業者:夜間・移乗・見守りの優先投資順を決める指標作り。
- 観光・交通事業者:オンデマンド交通を「観光×生活」で共用する設計のヒント。
- 地域企業・スタートアップ:高齢社会を「技術機会」と捉える製品ロードマップの検討材料。
参考リンク(日本語中心)
- スウェーデン エーデル改革の評価(厚労省資料・PDF):こちら
- シンガポール「Healthier SG」(JETRO解説):こちら
- 海外における自動運転の法制化動向(国交省・PDF):こちら
- 韓国「老人長期療養保険」(IPSS・PDF):こちら
- 介護テクノロジー利用の重点分野(厚労省・令和6年改訂):こちら
- 日本の高齢化の現状(内閣府「高齢社会白書(令和6年版)」):こちら
- 統計からみた我が国の高齢者(総務省統計局・PDF):こちら
※背景(英語):日本の高齢化を「技術機会」と捉える視点(カーネギー国際平和財団)。リンク
この記事のポイント
- 北欧=面の連携、シンガポール=予防とMaaS、韓国=保険枠組みで継続投資。
- 日本では制度×テク×地域KPIを同時に設計するのが近道。
- 「負担の急所」に資源を集中:見守り・移乗・排泄・夜間対応から。
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広島県出身、34歳、牡牛座・O型。
現在は建設業に勤めながら、副業でこのブログを運営しています。
趣味は旅行、ゴルフ、サウナ(サ活)、漫画、野球観戦、散歩など。
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