この記事の信頼性:厚生労働省(ACP/人生会議)、法務省(遺言・成年後見)、日本公証人連合会、デジタル庁(おくやみ手続)、日本年金機構、日本臓器移植ネットワークの一次情報に基づき作成(参照日:2025-08-31)。
※スクリーンショットやメモをしてお使いください。
エンディングノートとは?(まず初めに)
エンディングノートは、万一のときに備えて「大切な情報」と「自分の意思」を家族に伝えるための記録です。医療・介護の希望、資産や連絡先、葬儀・相続の方針、デジタル資産、そして家族へのメッセージまでを一冊にまとめます。法的な効力を持つ遺言とは目的が異なり、ノートの役割は意思伝達と情報の整理です。
なぜ必要か(必要性)
- 家族の負担を軽くする:緊急時でも必要情報(連絡先・資産の所在・医療方針)が一目で分かる。
- 医療・介護の後悔を減らす:厚労省が推進するACP(人生会議)の土台になり、望むケアを共有できる。
- 相続・手続を円滑に:遺言やおくやみ手続の段取りが見えて、無用なトラブルを回避。
- いまを安心して生きる:気がかりを可視化し、これからの時間の使い方が明確になる。
参考:厚生労働省「人生会議(ACP)」 公式ページ / 漫画で読むACP(PDF)
まず作る「8つの章」テンプレ
- プロフィール&連絡網(氏名・生年月日・住所/家族・キーパーソン・かかりつけ医・顧問税理士・公証役場)
- 医療と介護(ACP)(延命治療の希望、苦痛緩和、在宅/施設の希望、代理決定者)
- 資産一覧(口座・証券・保険・年金・貸付/借入・金庫・保管先)
- 相続と遺言の方針(遺言の有無・保管場所・公証役場/法務局保管制度・遺言執行者候補)
- デジタル資産(主要サービス・アカウント方針・端末ロック解除の伝達ルール)
- 葬儀・供養・臓器提供の意思(宗教・形式・費用上限・連絡先・臓器提供意思)
- 住まい・持ち物(自宅処分・賃貸更新・家財の譲渡・ペットの里親)
- メッセージ(家族・友人・地域への感謝・お願い・記念日のメモ)
※法的効力は遺言が基本。ノートは意思伝達・情報整理が目的です。個別判断は専門家へ。
書き方のステップ(最短で形にする)
- 最初に埋めるのは「連絡網」と「資産の所在目次」… キーパーソン3名、金融機関名と用途だけでも十分。
- 医療・介護(ACP)は選択式で可視化… 「延命より緩和」「在宅希望」「代理人は◯◯」など、迷う箇所は空欄でも良い。
- 葬儀・臓器提供・メッセージは一行でも記入… 完璧より「まず書く」。あとから整える前提で。
更新タイミング
- 毎月:請求書・通帳確認のついでに資産ページを見直し(口座・サブスク・保険)。
- 季節の節目:医療・介護の希望と連絡先を見直し(ACPは繰り返し話し合う前提)。
- 大きな出来事のあと:入退院・転居・相続対策・家族構成の変化・就労や収入の変更を追記。
法的まわりの「つまずき」を最短で解消
- 遺言の作り方:公正証書遺言(公証人が作成)/自筆証書遺言(法務局の保管制度あり)
・日本公証人連合会(公正証書遺言の流れ・必要書類):公式ページ
・法務省「自筆証書遺言書保管制度」:制度解説 / 案内PDF:概要
- 成年後見・任意後見:判断能力が不十分になった時の財産管理・身上保護の仕組み
・法務省Q&A:成年後見制度Q&A / 関連法:成年後見制度の利用の促進に関する法律
- おくやみ・相続の手続:自治体の「おくやみコーナー」整備が進展中(ワンストップ化)
・デジタル庁「死亡・相続手続のオンライン化」:最新情報 / CIOポータル:ガイドライン等
書き込み例(コピペOK)
医療・ケア(ACP)
- 延命治療:必要最小限/痛みの緩和を優先
- 看取りの場所:自宅(可能なら)/施設(家族の負担を考慮)
- 代理決定者:長女 ○○(電話:000-0000-0000)
相続・遺言
- 遺言:公正証書遺言を検討/自筆証書は法務局保管を利用予定
- 遺言執行者候補:○○司法書士(連絡先)
資産メモ(例)
- 主口座:○○銀行 △△支店(年金受取)
- 証券:□□証券(投信A)
- 保険:△△生命(終身)/保険証券は耐火金庫A
葬儀・供養
- 形式:家族葬/費用上限:○○万円/香典辞退
- 連絡してほしい人:□□さん、自治会△△、サークル××
- 臓器提供:意思あり(日本臓器移植ネットワーク) 公式サイト
デジタル資産・連絡先の渡し方(安全第一)
チェックリスト
- □ 連絡網・キーパーソン3名/かかりつけ医を記入
- □ 医療・介護の希望(ACP)を選択式で記入
- □ 資産の「所在目次」を記入(残高は書かなくてOK)
- □ 遺言の方針と保管先(公証役場/法務局)を決める
- □ デジタル資産の扱いルール/パス管理の所在のみ記入
- □ 葬儀・供養・臓器提供の意思を一行で明記
- □ 家族・友人と「人生会議」を一度開き共有
- □ 毎月の見直し日を決めて資産ページをアップデート
よくある質問(FAQ)
Q. エンディングノートは法的効力がありますか?
A. ノート自体に原則、法的効力はありません。相続分配などは遺言で定めます(公正証書遺言/自筆証書遺言+法務局保管制度)。
Q. 何歳から始めればいい?
A. 目安はありません。入院や転居、家族構成の変化があるタイミングが始めどき。ACPは年齢を問いません。
Q. 家族と話すのが気まずい…
A. 「いまを安心して生きるための準備」として短時間でOK。厚労省のリーフレットや漫画版ACPを使うと会話が始めやすいです。
参考・出典(一次情報)
免責:本記事は一般的情報の提供です。個別の法務・税務・相続設計は弁護士・司法書士・税理士・公証人等の専門家へご相談ください。
ABOUT ME

はじめまして!
ニカドットを運営している**mondy(モンディー)**です。
広島県出身、34歳、牡牛座・O型。
現在は建設業に勤めながら、副業でこのブログを運営しています。
趣味は旅行、ゴルフ、サウナ(サ活)、漫画、野球観戦、散歩など。
「これからの人生をもっと楽しく!」をテーマに、笑顔になれる情報を発信中です。
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