健康③〜健康寿命〜


健康寿命とは
病気や障害により日常生活に制限が出ることなく、自立して生活できる期間のことを指します。
単なる「寿命(平均寿命)」とは異なり、健康でいられる期間に注目した指標です。
健康寿命と平均寿命の違い
・健康寿命:介護や医療に依存せず、自立した生活を送れる期間
・平均寿命:生まれた子供が何歳まで生きるかの平均年齢
通常、健康寿命は平均寿命よりも短く、日本ではその差が男性で約8〜9年、女性で約12年と言われています。
この差が短いほど、健康的に長生きしていることになります。
日本の健康寿命の推移(2022年時点)
・男性72.68歳
・女性75.38歳
健康寿命を伸ばすためのポイント
1.運動習慣
・毎日30以上のウォーキングやストレッチを行う
・筋トレを取り入れ、筋力低下を防ぐ
・軽いジョギングや水泳などの有酸素運動を習慣化
2.バランスの取れた食事
・野菜や果物をしっかり摂取し、塩分や脂肪の摂りすぎを防ぐ
・タンパク質(魚、肉、大豆製品)を適度に摂取し、筋肉の維持を意識
・発酵食品(納豆、ヨーグルト、漬物)を摂取し腸内環境を整える
3.社会とのつながり
・友人や家族と積極的に交流する
・地域活動やボランティアに参加する
・趣味を持ち、外出の機会を増やす
4.睡眠とストレス管理
・7時間以上の質の良い睡眠をとる
・ストレスを溜め込まず、リラックスする時間を作る(瞑想、深呼吸など)
・笑うこと(お笑い番組や映画を見る、友人との会話を楽しむ)
健康寿命を延ばすための社会的取り組み
近年、日本政府や地方自治体では、健康寿命を延ばすための政策を推進しています。
・健康日本21(厚生労働省)
健康づくりのための国の取り組み
→https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kenkounippon21_00006.html(厚生労働省HP)
・フレイル対策(高齢者向け)
身体的、精神的な衰えを防ぐための活動
・健康ポイント制度(自治体ごと)
ウォーキングや健康診断の受診でポイントがもらえる制度
(例)
KOBEシニア元気ポイント
→https://kobepoint.jp/about/(KOBEシニア元気ポイントHP)
高齢者生き生き活動ポイント事業
→https://www.city.hiroshima.lg.jp/site/ikiiki/252807.html(広島市HP)
まとめ
健康寿命を延ばすためには、運動・食事・社会活動・睡眠のバランスを整え、日々の生活習慣を改善することが重要です。
寿命を迎えるまでの期間をより充実したものにするために、早いうちから健康意識を高めることが大切です。