お金⑩〜住宅の維持〜

老後の住まいは、維持費・改装費・バリアフリー対応など、多くの費用が発生します。
特に、持ち家の修繕費・リフォーム費用は、長く住むほど増えるため、しっかりした計画が必要です。
今回はこれらの費用がどのくらいかかるのか、一般的な例ですが、参考になればと思います。

1.老後の住宅維持費(持ち家の場合)
持ち家を維持するためには、定期的なメンテナンス・修繕・固定資産税などの費用が発生します。
★持ち家(戸建て)の維持費

💡トータルコスト(30年間維持する場合)
→合計700万〜1000万円以上の維持費が必要になることもあります
★持ち家(マンション)の維持費
マンションの場合は、修繕積立金・管理費が定期的に発生し、さらに築年数が経つと大規模修繕費が高くなります。

💡トータルコスト(30年間維持する場合)
→合計500万〜900万円の維持費が発生
2.老後の住宅改装・リフォーム費用
高齢になると、自宅をバリアフリー対応にするリフォームが必要になることが多いです。
★老後に必要なリフォーム

💡バリアフリー改装の総額
→最低でも50万〜100万円、フルリフォームなら200万以上
3.賃貸vs持ち家:老後の費用比較
持ち家のメリット・デメリット
⚪︎メリット
・住居費の大幅な負担はなくなる(住宅ローン完済済みなら)
・資産として残せる(相続・売却が可能)
・リフォームで快適な住環境を維持できる
×デメリット
・維持費、修繕費がかかる(30年間で700万〜1000万円)
・大規模修繕に備えた貯蓄が必要
・古くなると売却しづらい
賃貸のメリット・デメリット
⚪︎メリット
・修繕費、リフォーム費用が不要(賃貸に含まれる)
・住み替えが簡単(高齢者向け社宅に移住しやすい)
・必要な広さ、設備に合わせて引越しが可能
×デメリット
・家賃を一生払い続ける必要がある(30年間で月々10万だと3600万円以上)
・高齢になると入居審査が厳しくなる
・住み続ける限り家賃が上昇する可能性も
4.老後に向けた住居選びのポイント
①持ち家を維持する場合
・リフォーム計画を立て、早めにバリアフリー化する
・修繕費用を積み立てる(毎年10万円以上の貯蓄推奨)
・将来的に売却や賃貸に出す選択肢も考慮する
②賃貸に住み続ける場合
・貯蓄、年金で家賃を払えるか確認(30年間で月々10万だと3600万円以上)
・シニア向け住宅(サービス付き高齢者住宅・UR賃貸など)を検討
・老後に備え、早めに入居できる物件を見つける
③老後におすすめの住まい選び

まとめ
老後の住まいの選択肢(30年維持)

・持ち家なら早めにリフォーム+修繕費を積み立てる
・賃貸なら長期的に払える家賃の物件を選ぶ
・シニア向け住宅の選択肢も視野に入れる
老後の住まいは計画的な資金準備とライフスタイルに合った選択が重要です。
金額も多額になることもありますので、早めの計画が必要になります。
しかも、不安を煽る悪質なリフォーム詐欺も存在しますでの、信頼できる人に相談したり、ネットで調べたりして、焦らず判断してもらえたらと思います。