『相続』をまとめてみた!

相続とは
亡くなった人(被相続人)の財産や負債を相続人が受け継ぐこと
しかし、財産の分け方や税金、相続手続きなどをしっかり理解していなと、トラブルや余計な税金が発生する可能性があります。

種類
相続には3つの方法があります。

☆負債が多い場合は「限定承認」か「相続放棄」を選択!
ポイント(基本ルール)
①誰が相続できる?(法定相続人の範囲)
相続人は、民法で定められた順位に従います。

☆ポイント
・配偶者は常に相続人
・子がいれば、親や兄弟には相続権なし
・遺言があれば、法定相続とは異なる分け方が可能
②相続財産に含まれるもの
相続の対象になる財産は、プラスの財産とマイナスの財産がある。
◯プラスの財産(相続できるもの)
・不動産(家・土地)
・預貯金
・株式、投資信託
・生命保険金(みなし相続財産)
・貴金属、車、骨董品
・事業の資産(会社の持分など)
×マイナスの財産(相続すると負担になるもの)
・借金、住宅ローン
・未払い税金(所得税・住民税)
・未払い医療費
・連帯保証債務(保証人になっていた場合)
☆借金が多い場合は「相続放棄」を選択!(3ヶ月以内に家庭裁判所で手続き)
相続税とは(課税の仕組み)
🔲相続税の基礎控除(税金がかかる基準)
相続税は、基礎控除額を超えた財産に対して課税されます。

▶︎例:配偶者+子2人(3人の相続人)の場合
・基礎控除額=3,000万円+600万円×3人=4,800万円
・総財産1億円なら、1億-4,800万円=5,200万円
・相続税(15〜20%)→5,200×0.15〜0.20=780万〜1,400万円の相続税が発生
相続税を減らす方法(節税対策)
①生前贈与を活用
・年間110万円まで非課税で贈与可能
・早めに資産を移せば、相続税を減らせる
②配偶者の税額軽減
・配偶者が相続する財産は、1億6,000万円まで相続税が無税
・夫婦で財産を分けると節税できる
③生命保険の活用
・「500万円×法定相続人の数」まで相続税が非課税
・生命保険を使って資産を減らし、税負担を軽くする
④不動産を活用
・現金よりも不動産の評価額が低くなるため、相続税が抑えられる
・小規模宅地の特例を活用すれば、居住用不動産の評価額を最大80%減額
相続手続きの流れ

☆期限が過ぎると、相続税の軽減措置が受けられなくなるので注意!
相続トラブルを防ぐ方法
①遺言書を作成
・公正証書遺言を作成すると安心(改ざん・紛失リスクなし)
・相続人がもめないように、財産の分け方を明確にする
②生前贈与でスムーズな資産移転
・子供や孫に早めに資産を渡すことで、相続トラブルを防ぐ
・贈与税がかからない範囲(110万円)を活用
③家族信託で認知症対策
・親が認知症になると財産が凍結される
・家族信託を利用すると、子供が親の財産を管理できる
④相続人全員で話し合う(事前対策)
・相続が発生する前に、家族会議を開いておく
・特に「不動産の分け方」でトラブルになりやすいので注意!
まとめ

早めの準備が相続成功のカギ!
遺言書・生前贈与・家族信託を活用し、円満な相続を実現しましょう!