老後の不安
最近『2000万円問題』や『人生100年時代』などのワードをよく耳にしたり、老後を迎えることに不安を感じることがある人もいると思います。ただ自分だけではなく、多くの人が同じように不安を抱えています。不安を共有できたり、共感できれば不安を解消できるのではないでしょうか。そんな多くの人が抱えている老後の不安についてまとめていこうと思います。
主な不安
年金や収入の不足
老後の収入源として年金が大きな部分を占めますが、「年金だけでは生活が成り立たない」という不安が多くの人にあります。『2000万円問題』でも指摘されている通り、年季だけでは老後の生活費を賄うには不十分であるという意識が強まっています。
医療や介護費用
高齢になるにつれて医療費や介護費用が増えることに対する不安も大きいです。特に、長期的な介護が必要になった場合、その費用が家計に与える影響についての懸念が強まっています。
健康問題
健康が維持できるかどうか、将来的に自立した生活を送れるかという不安も大きいです。年齢が高齢になると、病気や障害が生活に支障を来す可能性が高くなります。
孤独や社会的つながりの喪失
老後には、家族や友人との関係が薄れたり、職場を離れたりすることで、孤独感を感じることも不安要素の一つです。特に高齢者の中には、孤独死への恐怖を抱く人も増えています。
具体的な調査結果
生命保険文化センター
全体で82.2%という大半の人が老後に対して不安を感じていました。
1番多いのは、「公的年金だけでは不十分」79.4%でした。お金の面で不安を抱えている人が多いようです。
(生命保険文化センター「生活保障に関する調査」/2022(令和4)年度)
(生命保険文化センター「生活保障に関する調査」/2022(令和4)年度)
出典:生命保険文化センターhttps://www.jili.or.jp/lifeplan/lifesecurity/1157.html(参照日:2024年9月8日)
メットライフ生命
1位がお金で60.4%、2位が健康で52.5%、3位が認知症で52.5%。
介護についての不安も多いですね。
出典:平成30年 メットライフ生命「老後を変える全国47都道府県大調査(老後に不安を感じることTOP10)https://www.metlife.co.jp/changerougo/about/cr_survey/2018_02/(参照日:2024年9月8日)
厚生労働省
全体では1位は健康で73.6%、2位が経済上の問題で60.9%、3位が生きがいで23.1%。こちらは健康の不安が一番となっていました。
出典:厚生労働省「高齢社会に対する意識調査(2016年)」https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/16/backdata/01-02-01-02.html(参照日:2024年9月8日)
政府や企業の対応
こうした調査結果を受けて、政府や企業はさまざまな対応を進めています。
年金制度の見直し
公的年金だけでは不十分なため、iDeCoやNISAといった自助努力を促す制度の普及が進められています。また、退職後も働ける環境づくりとして、定年延長や再雇用制度の整備が行われています。
老後資金に関する教育
老後の生活費や資産運用に関する教育プログラムや情報提供が行われ、若い世代に向けて早期の資産形成の重要性が強調されています。
個人の対応策
老後の不安を軽減するために、個人でも以下のような対策が取られています。
資産形成
貯金だけでなく、資産運用や投資によって、現役時代から老後に向けての資金を形成する意識が高まっています。
働き方の見直し
定年後も働き続けることで収入を確保し、老後の不安を軽減するために副業やフリーランスの働き方を取り入れる人が増えています。
健康管理
医療や介護の負担を減らすために、若い頃から健康に気をつけ、病気の予防や体力維持を意識する人も増えています。
まとめ
老後に関する不安は、多くの人に共通する課題です。
年金や貯蓄不足、健康や介護に対する不安が大きく、政府や個人が早期からの対応を求められています。
具体的な資産形成や健康管理、働き方の見直しなどが、これからの不安を軽減するための重要な手段となります。
また、昨今の情報社会の中ではたくさんの情報が溢れています。
正しい情報だけでなく、間違った情報もあると思います。将来のことで答えがわからなく、判断が難しい情報もあると思います。
その判断は自己責任になるのです。
「人生一生勉強」の精神で日々精進し、辛いこともあると思いますが、限られた人生を笑って楽しめるように、私共々頑張っていきましょう。