お金①〜老後の支出〜
老後の支出は、現役時代と異なり収入が減少する中で、固定的な支出や新たな支出(医療費や介護費など)が増加することから、計画的な資金管理が必要です。
以下に老後の具体的な支出の詳細を説明します。
また金額に関しては私調べの一般的なものになっております。
老後の支出(介護費用と税金は抜いております)
老後の主な支出項目
1.食費
食費は生活における基本的な支出です。特に外食を減らし自炊を中心とする場合でも、平均的な高齢夫婦2人の食費は月額5万〜6万円程度かかるとされます。1人暮らしでも月額4万円程度とされています。外食や嗜好品の購入が多い場合は、それ以上かかることもあります。
2.住居費
住居費は、持ち家か賃貸かによって大きく変わります。またローンが残っている場合プラスαとなります。
持ち家の場合:固定資産税や修繕費、マンションなら管理費・修繕積立費などが必要です。修繕費などは年数が経つほど増加することが多いです。
・年間の固定資産税:10万〜15万円程度(一軒家)、8万〜12万円程度 (マンション)
・修繕費:大きな修繕は一度に数十万円〜数百万円かかる場合も、またマンションの修繕積立金の平均は14.4万円/年(1.2万円/月)程度
・ローン:60代でローン残高の平均は733万円で中央値で120万円になっています。(中央値とは数値データを大きさの順に並べたときに、その中央に位置する値)
参考:家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)の各分類別Excelhttps://www.shiruporuto.jp/public/document/container/yoron/futari2021-/2022/22bunruif001.html(参照日:2024年10月19日)
参考(戸建て修繕費)
出典:at home2021年‘‘新築一戸建て購入後30年以上住んでいる人に聞く「一戸建て修繕の実態」調査’’https://athomeinc.jp/news/data/questionnaire/kodate-shuuzen-202111/(参照日:2024年10月19日)
参考(戸建て修繕場所)
出典:at home2021年‘‘新築一戸建て購入後30年以上住んでいる人に聞く「一戸建て修繕の実態」調査’’https://athomeinc.jp/news/data/questionnaire/kodate-shuuzen-202111/(参照日:2024年10月19日)
賃貸の場合:家賃の支払いが続くため、住む地域によっては大きな負担となります。一般的には月額5万〜10万円程度が目安です。
3.医療費
高齢になると医療費が増加します。
高齢者は公的な医療保険で一定の負担軽減になるものの、通院や薬代、治療費がかさむことが多いです。
また、入院や手術などの急な医療費支出が発生することも考慮する必要があります。
・健康な場合:月額1万〜2万円程度
・慢性疾患や定期的な通院がある場合:月額数万円以上
・入院や手術が必要な場合:一度に数十万円〜数百万円
4.介護費
75歳以上になると、介護のニーズが急増する可能性があります。
介護保険を利用しても自己負担が必要であり、介護サービスや施設にかかる費用は家計に大きく影響します。
・在宅介護:訪問介護サービスやデイサービスを利用する場合、自己負担は月額数千円〜数万円程度。
・介護施設:特別養護老人ホームや有料老人ホームの場合、入居費用や月額費用として数十万必要な場合があります。
参考
介護に要した費用
介護期間
出典:(公財)生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査」/2021年度(参照日:2024年10月19日)
5.光熱費・水道代
光熱費や水道代は、高齢になると暖房や冷房の使用頻度が増え、特に冬季に高くなることがあります。
・平均的な高齢夫婦の光熱費・水道代:月額1.5万〜2万円程度
6.通信費
携帯電話、インターネット、固定電話などの通信費も必要です。
スマートフォンの普及により、通信費が現役世代と変わらない水準になるケースもあります。
・通信費:月額0.5万〜1万円程度
7.交通費
高齢者が運転をやめる場合、公共交通機関の利用やタクシー代が増えることがあります。
また、都市部と地方では交通費の負担が異なります。
・自家用車を持っている場合:ガソリン代、保険料、車検費用が年間数万〜10万以上
・公共交通機関:地方によって割引がある場合でも月額数千〜1万程度
8.レジャー・交際費
老後は趣味や旅行、友人との交流が生活の充実につながりますが、その費用も見込む必要があります。
特に旅行を頻繁に楽しむ場合は、年間で数十万の支出となりこともあります。
・レジャー費用:月額1万〜3万円(趣味や外食、旅行)
9.保険料
医療保険や生命保険、介護保険などの保険料が必要です。
高齢になると保険料が増加する可能性もあり、見直しが求められることがあります。
・保険料:月額数千円〜1万円程度
10.日用品・雑費
日用品の購入や衣類の更新、家電製品の買い替え、修理など、日常的な支出も発生します。
老後も家のメンテナンスや日用品の補充が続きます。
・日用品や雑費:月額1万〜2万円程度う
11.税金
年金収入やその他の収入に対して所得税や住民税が課せられる場合があります。
また、資産運用や不動産所得がある場合、これに対する税金負担も考慮する必要があります。
・所得税、住民税:年金収入や資産運用の状況により変動
まとめ
老後の支出は、生活の状況、健康状態、住居形態などによって大きく変動します。
住居形態などによって大きく変動します。
賃貸であれば家賃が大きな支出となり、持ち家でも修繕費や固定資産税がかかります。
医療費や介護費用が想定よりも増える可能性もあるため、予備的な資金の確保が必要です。
また、子供や孫がいる場合、祝いやお年玉も人数によっては大変な出費となります。
今となってはおじいちゃんおばあちゃんには感謝しかありません。
子供の頃にせがんでいた自分は反省する部分もあります。。。
そのことから私は子供や孫には惜しみなく、祝いやお年玉を渡していこうと思っております。