お酒のいいとこ・わるいとこ

仕事を退職して、第2の人生。
その中での楽しみの一つが「お酒」ではないでしょうか。
ただ、ご存知の方も多いと思いますが、「お酒」には量によっては、健康に悪いこともあります。
今回は「お酒」についてまとめてみましたので、再確認していただけると、よりお楽しみいただけると思います。

高齢者とお酒(飲酒)の関係
高齢者にとって、お酒(飲酒)は適量であれば健康や社会生活に良い影響を与えることがあります。
しかし、一方で過剰な飲酒や体質の変化によるリスクもあるため、メリットとデメリットを理解しながら適切に付き合うことが大切です。
メリット
高齢者が適量のお酒を楽しむことで得られる健康面・心理面・社会面でのメリットをまとめます。
🔹健康面のメリット
①血流改善
・適度なアルコール摂取により、血管が拡張し血流が良くなる
・心筋梗塞や脳梗塞のリスクが適量なら低下する可能性がある
②ストレス解消・リラックス効果
・お酒にはリラックス効果があり、不安やストレスの軽減につながる
・快眠を助ける作用(ただし過剰摂取は逆効果)
③食欲増進
・胃液の分泌を促進し、食欲が増える
・高齢者の低栄養を防ぐ手助けになる
🔹心理面・認知症予防のメリット
①うつの予防
・適度な飲酒は気分を高め、うつ症状の予防につながる
・特に孤独を感じる高齢者にとって、楽しみの一つになる
②認知症リスクの低減
・適度のアルコールは脳の血流を促進し、認知症リスクを低下させる可能性
・赤ワインに含まれるポリフェノールが神経細胞を保護する効果も期待される
🔹社会面(コミュニティ)のメリット
①人付き合いが活発になる
・飲み会や居酒屋、趣味の会合など、コミュニティ活動の一環として重要
・友人、仲間との交換が増え、社会的孤立を防ぐ
②生活に楽しみができる
・「週に1回、友人と飲みに行く」といったイベントが生活のハリになる
・家族との団らんの機会も増える
☆「適量の飲酒」は健康的な生活に役立つことが多い!
デメリット
高齢者は加齢によりアルコールの影響を受けやすくなるため、リスクも伴います。
🔹健康面のデメリット
①肝機能の低下
・加齢による代謝能力の低下で、アルコールが分解されにくくなる
・肝臓への負担が大きくなり、肝硬変、脂肪肝のリスクが増加
②高血圧・脳卒中のリスク
・飲酒量が多いと血圧が上昇し、高血圧、脳卒中の原因になる
・心房細動(不整脈)のリスクも上がる
③眠りが浅くなる
・少量の飲酒はリラックス効果があるが、多量の飲酒は睡眠の質を低下させる
・夜中に目が覚めやすくなり、昼夜逆転のリスクも
④認知症の悪化
・大量飲酒は脳の神経細胞を破壊し、認知症リスクを上げる
・「アルコール性認知症」の可能性もある
🔹転倒・骨折のリスク
①転倒しやすくなる
・アルコールの影響で、平衡感覚が低下し転倒のリスクが上昇
・骨折(特に大腿骨骨折)を起こすと、その後寝たきりになるリスクも
🔹コミュニティ面でのデメリット
①飲酒によるトラブル
・酔って判断力が低下し、対人トラブルの可能性
・家族や友人との関係が悪化することも
②飲酒習慣が生活を乱す
・飲み過ぎると、日中の活動が減り、社会的孤立につながる
・アルコール依存症のリスクも
☆「飲酒量のコントロール」が高齢者には特に重要!
適切な飲酒量
高齢者は若い頃と比べてアルコールの代謝が遅くなるため、適量を守ることが健康的な飲酒のカギになります。
🔹高齢者に推奨される飲酒量(個人差があり)

☆ポイント
・週に2〜3日は休肝日を設ける
・空腹時に飲まない(食事と一緒に摂る)
・一気飲みはせず、ゆっくり楽しむ
・水を併用しながら飲む(脱水を防ぐ)
・少量で楽しむ!
まとめ
☆飲酒を楽しむためのポイント
・適量を守る
・週2〜3日は休肝日をつくる
・食事と一緒に飲み、急性アルコール中毒を防ぐ
・水分を多めにとる(脱水・血圧上昇を防ぐ)
・転倒しないように座って飲む、飲みすぎない
「楽しく・適量を守って・安全に」お酒を楽しむことが大切!
適切な飲酒習慣を身につけて、健康とコミュニティを維持しましょう!